20代で介護職への転職を考えているものの、「未経験でも働ける?」「資格を取ってから転職した方がいい?」「夜勤や給与、人間関係も気になる」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
介護職は、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、デイサービス、訪問介護など、働く場所によって仕事内容や勤務時間、必要な資格、利用者との関わり方が大きく異なります。
そのため20代の転職では、求人票の給与だけを見るのではなく、どのような働き方をしたいのか、どのような経験や資格を身につけたいのかまで考えて職場を選ぶことが大切です。
この記事では、20代で介護職へ転職するときに確認しておきたいポイントを、未経験・資格・給与・夜勤・働き方などの視点から分かりやすく解説します。
介護職向けの転職サービスを先に比較したい方は、
介護職転職サイト比較|5サービスの特徴と失敗しない選び方
もあわせて確認してください。
20代介護職の転職で最初に考えたいこと
20代の介護職転職では、「どの施設へ転職するか」を決める前に、まず自分が希望する働き方を整理しておくことが重要です。
同じ介護職でも、勤務先によって仕事内容は大きく異なります。
たとえば、入所型の介護施設では夜勤を含むシフト勤務が多い一方、デイサービスなどでは日中勤務を中心とした求人もあります。
最初に、次の3つを整理してみましょう。
- 夜勤を含む働き方ができるか
- 将来、介護関連の資格取得やキャリアアップを目指したいか
- 給与・休日・通勤時間・仕事内容のうち、何を優先したいか
すべての希望条件を満たす求人だけを探すと、選択肢が狭くなってしまうことがあります。
「絶対に譲れない条件」と「できれば希望したい条件」を分けておくと、求人を比較しやすくなります。
20代の転職全般について確認したい方は、
20代の医療・介護職の転職|初めての転職で失敗しないポイント
も参考にしてください。
20代で介護職へ転職するメリット
20代から介護業界で経験を積むことには、いくつかのメリットがあります。
未経験から経験を積みやすい
介護職には、未経験者を対象とした求人もあります。
入職後の研修制度や資格取得支援制度を設けている職場であれば、仕事をしながら介護の知識や技術を身につけることもできます。
特に20代では、最初から仕事内容を限定しすぎず、実際の介護現場を経験しながら自分に合う分野を探す方法もあります。
資格取得をキャリアにつなげやすい
介護業界には、
- 介護職員初任者研修
- 実務者研修
- 介護福祉士
など、段階的に知識や技能を身につけていく選択肢があります。
資格取得を支援している職場を選べば、仕事を続けながら将来のキャリアアップを目指しやすくなります。
求人を探すときは、単に「資格取得支援あり」と書かれているかだけでなく、受講費用の補助、研修日の勤務扱い、資格取得後の手当なども確認しておきましょう。
自分に合う働き方を見つけやすい
介護職の勤務先は一つではありません。
入所施設、通所施設、訪問介護など、職場によって仕事内容や勤務時間が違います。
20代のうちに複数の働き方を知っておくことで、自分が長く続けられる仕事や職場環境を見つけやすくなります。
未経験・無資格でも介護職へ転職できる?
未経験・無資格から応募できる介護職求人もあります。
ただし、どの職場・仕事内容でも無資格で働けるわけではありません。
施設や担当する業務によって応募条件が異なるため、求人内容をよく確認することが重要です。
未経験者は研修制度を確認する
未経験から介護職へ転職する場合は、給与だけで職場を決めないようにしましょう。
特に確認したいのは次の項目です。
- 入職時研修があるか
- 先輩職員による教育体制があるか
- 資格取得支援制度があるか
- 未経験者の採用実績があるか
- 一人で業務を担当するまでの教育期間があるか
「未経験歓迎」と書かれていても、実際の教育体制は職場によって異なります。
面接時には、
「未経験者は入職後、どのような流れで仕事を覚えていきますか?」
と質問してみるとよいでしょう。
資格を取ってから転職する方法もある
すぐに働き始める方法だけでなく、資格取得後に求人を探す方法もあります。
資格を取得することで応募できる求人の幅が広がったり、仕事内容や待遇が変わったりする場合があります。
ただし、資格取得を優先するべきか、まず就職するべきかは人によって異なります。
資格取得支援制度のある勤務先に転職し、働きながら資格取得を目指す方法も比較してみましょう。
20代介護職が職場選びで確認したい5つのポイント
20代の介護職転職では、次の5つを重点的に確認しましょう。
1.給与だけでなく手当まで確認する
求人票を見るときは、基本給だけではなく、
- 夜勤手当
- 資格手当
- 処遇改善に関する手当
- 通勤手当
- 住宅手当
- 賞与
なども確認します。
月給の数字だけでは、実際の働き方や収入を比較しにくい場合があります。
夜勤回数によって給与が大きく変わる求人では、
「表示されている月給には夜勤を何回分含んでいるのか」
まで確認すると比較しやすくなります。
年収アップを重視する場合は、
医療・介護職で年収アップを目指す転職
も参考にしてください。
2.夜勤の回数と勤務体制を確認する
入所型施設では夜勤がある求人も多いため、
- 月に何回程度あるのか
- 夜勤は何人体制なのか
- 夜勤を始めるまでの研修期間
- 夜勤明けの勤務
- 夜勤手当
などを確認しましょう。
夜勤が難しい場合でも、デイサービスなど日中勤務中心の職場を探す選択肢があります。
夜勤のない働き方を希望する方は、
夜勤なしで働ける医療・介護職の転職
も確認してください。
3.教育・資格取得支援制度を確認する
20代では、現在の給与だけでなく、数年後のキャリアにつながる環境かどうかも重要です。
求人票や採用ページで、
- 新人研修
- 外部研修
- 資格取得費用の補助
- 研修中の勤務扱い
- 資格手当
- キャリアアップ制度
などを確認しましょう。
資格取得支援制度がある場合でも、利用条件が設定されていることがあります。
詳細は応募時や面接時に確認してください。
4.職場の人員体制を確認する
介護職では、仕事内容だけでなく人員体制も働きやすさに影響します。
見学ができる場合は、
- 職員同士が声を掛け合っているか
- 利用者への対応が落ち着いているか
- 職場が整理されているか
- 新人へ質問しやすそうか
などを確認するとよいでしょう。
人間関係に不安がある場合は、
職場の人間関係を理由に転職するときの考え方
も参考にしてください。
5.仕事内容と施設の種類を確認する
「介護職」という名称だけで求人を選ばないことも大切です。
施設によって、利用者の状態や仕事内容、身体介護の割合などが異なります。
求人を比較するときは、
「ここで実際にどのような仕事をするのか」
まで確認してから応募しましょう。
20代介護職によくある転職理由
20代で介護職への転職を考える理由は一つではありません。
たとえば、
- 給与や待遇を見直したい
- 夜勤やシフト勤務が合わない
- 人間関係を改善したい
- 資格取得を目指したい
- 別の介護施設を経験したい
- 未経験から介護業界へ入りたい
などがあります。
転職理由を整理するときは、「今の職場が嫌だから」だけで終わらせず、
「次の職場では何を改善したいのか」
まで考えることが重要です。
たとえば、
「夜勤がつらい」
のであれば、
「日勤中心の職場を探したい」
という転職条件に置き換えられます。
転職理由を具体的な希望条件へ変えることで、次の職場選びで同じミスマッチを繰り返しにくくなります。
20代介護職にはどんな職場がある?
介護職として働ける場所には、さまざまな種類があります。
特別養護老人ホーム
日常生活に介護を必要とする利用者を支援する入所型施設です。
食事、入浴、排せつなど生活全般の介助に関わることが多く、夜勤を含むシフト勤務の求人もあります。
介護技術を幅広く経験したい方は、仕事内容を確認してみましょう。
有料老人ホーム
施設によって利用者の状態や提供するサービスが異なります。
求人を見る際は、施設名だけで判断せず、介護度や夜勤体制、具体的な仕事内容まで確認することが大切です。
デイサービス
利用者が日中に施設へ通い、食事や入浴、機能訓練、レクリエーションなどのサービスを利用します。
一般的に入所施設とは勤務時間の構成が異なるため、日中勤務を希望する場合の候補の一つです。
訪問介護
利用者の自宅を訪問して、必要な介護や生活援助を行います。
業務内容によって必要な資格や研修が異なるため、未経験者は応募条件を確認しましょう。
介護施設ごとの仕事内容や働き方をさらに詳しく比較したい方は、
▶ 介護職の施設選び|特養・老健・有料・デイ・訪問を比較
もあわせてご覧ください。

転職サイト・転職エージェントを利用するメリット
介護職の求人を自分だけで比較するのが難しい場合は、転職サイトや転職エージェントを利用する方法もあります。
サービスによっては、
- 希望条件に合う求人の紹介
- 求人情報の比較
- 履歴書や職務経歴書の相談
- 面接対策
- 面接日程の調整
- 入職条件の確認
などの支援を受けられる場合があります。
ただし、サービスによって対象地域や保有求人、支援内容は異なります。
1社だけで決めるのではなく、自分の希望条件に合うサービスかどうかを確認しましょう。
介護職向けサービスについては、
介護職転職サイト比較|5サービスの特徴と失敗しない選び方
で詳しく比較しています。
20代介護職の転職で失敗しないためのチェックリスト
求人へ応募する前に、次の項目を確認してみましょう。
- 希望する仕事内容か
- 夜勤の有無と回数を確認したか
- 給与の内訳を確認したか
- 年間休日・シフトを確認したか
- 残業について確認したか
- 未経験者向け研修があるか
- 資格取得支援制度があるか
- 職場見学ができるか
- 通勤を続けられる距離か
- 将来のキャリアにつながるか
求人票だけでは分からない項目については、応募先や転職支援サービスへ確認しましょう。
20代介護職の転職でよくある質問
20代・未経験でも介護職へ転職できますか?
未経験者を募集している介護職求人もあります。
ただし、施設や仕事内容によって応募条件が異なります。
未経験から応募する場合は、「未経験歓迎」という表示だけでなく、研修制度や教育体制まで確認することをおすすめします。
無資格でも働けますか?
無資格から応募できる求人もありますが、担当する業務や施設によって必要な資格・研修が異なります。
応募する前に求人票の資格条件を確認してください。
先に資格を取った方がいいですか?
必ずしも資格取得後でなければ転職できないわけではありません。
資格取得支援制度のある職場へ転職し、働きながら資格取得を目指す方法もあります。
現在の状況や費用、希望する仕事内容を比較して判断しましょう。
夜勤なしの介護職はありますか?
日中勤務を中心とする介護職求人もあります。
たとえばデイサービスなどが候補になりますが、勤務時間は事業所によって異なるため、求人ごとに確認してください。
転職サイトは何社利用すればいいですか?
必要な数は人によって異なります。
1社だけでは求人を比較しにくい場合は、複数のサービスを確認し、求人内容や担当者との相性を比較する方法があります。
登録しすぎると連絡管理が大変になるため、自分が管理できる範囲で利用しましょう。
まとめ|20代の介護職転職は「今」と「将来」の両方で選ぼう
20代で介護職へ転職するときは、給与や休日など現在の条件だけでなく、数年後の働き方まで考えて職場を選ぶことが大切です。
特に確認したいのは、
- 未経験者への教育体制
- 資格取得支援
- 給与と手当
- 夜勤の有無・回数
- 職場の人員体制
- 将来のキャリア
です。
転職先を早く決めることよりも、自分が何を優先したいのかを整理してから求人を比較することを意識しましょう。
介護職向けの転職サービスを比較したい方は、次の記事も参考にしてください。
介護職向けの転職サービスを比較したい方へ
介護職の転職では、給与だけでなく、夜勤の有無、資格取得支援、勤務形態、担当者のサポート内容などを比較することが大切です。
自分の希望条件に合う転職サービスを確認したい方は、介護職向け転職サイトの比較記事を参考にしてください。
また、年代別の転職全般について確認したい方はこちらです。
▶ 20代の医療・介護職の転職|初めての転職で失敗しないポイント
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情報源・調査について
本記事は、厚生労働省などの公表情報を確認し、メディキャリラボ編集部が作成しています。
主な情報源
本記事では、医療・介護職の仕事内容、転職時の確認事項、職場環境などについて、公的機関が公開する情報を参考にしています。
■ 厚生労働省「職業情報提供サイト(job tag)」
職業情報提供サイト(job tag)
医療・介護職の仕事内容、必要な知識・スキル、働き方などを確認するための参考情報です。
■ 厚生労働省「介護職員・介護従事者関連情報」
厚生労働省 公式サイト
介護職の業務内容や資格制度、介護職員の処遇に関する情報の確認に活用しています。
■ 厚生労働省「介護サービス情報公表システム」
介護サービス情報公表システム
介護施設・事業所のサービス内容や運営状況など、職場を比較する際の参考情報です。
■ 厚生労働省「職場情報総合サイト しょくばらぼ」
職場情報総合サイト しょくばらぼ
企業や職場の働き方、職場環境などを比較・検討する際の参考情報です。
※本記事は公開情報をもとに編集しています。制度や求人条件、サービス内容などは変更される場合があります。転職を検討する際は、各公式サイトで最新情報をご確認ください。
最終情報確認:2026年10月
この記事の編集・情報確認について
この記事は、メディキャリラボ編集部が企画・構成・編集しています。
医療・介護職の転職や働き方に関する情報について、公的機関や各サービスの公式情報などを確認しながら、読者が比較・判断しやすい形で情報を整理しています。
サービス内容や求人情報、制度などは変更される場合があります。最終的な申し込みや判断を行う際は、各公式サイトの最新情報をご確認ください。



